2012年6月30日

退職日のこと










退職日は、1週間の中で最も忙しい曜日=情報誌の制作データ締め切り日でもあり、慌ただしく過ぎていった。当たり前だけど、みんなは普段と変わらず働いていて、自分だけ緊張していた。

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その会社に働き出してからの習慣として、月〜土曜は出発する最低2時間以上前には起床し、牛乳+インスタントコーヒー+クリープ+砂糖 で作ったカフェオレを飲んでいた。そうすることで、たいてい2時間後くらいに便意を催せる。…会社で大便をしたくないから。
緊張もあり、その日の朝便は液体に近かったが、出すべきものを出したので便問題は解決したつもりで出勤した…。

そして午前中のこと。小便のためにトイレに行き便器の前に立ったところ、何かの拍子で尻の力が緩み、ガスのひと噴かしと共に少し漏れ出てきてしまった。
〝ハッ〟
そのまま大便室へ移動して目視確認すると、パンツに楕円形のシミ。
ペーパーで叩いたり挟んだりして処理し、席に戻ることができたが、臭いが他の人達に伝わっていないか心配だった。シミは完全に取れていないため、その上から履いた綿パンを通過して時折臭ってきた…ような気がずっとしていたので、誰かは異変に気付いていたのかもしれない。
…イタチの最後っ屁だったのかな、なんてね;。
失礼しました。

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迷ったけど、休日にお菓子も買って用意していた。梅や金柑の実が入った、重量感のある和菓子まんじゅう。
早めに出勤し、保管場所を確保。給湯室にある、コンセントが抜けていて使われてない冷蔵庫の中。ここなら誰にも開けられることはないだろう。

終業時間の30分前。他部署の社員へ挨拶してまわる時間を考えると、もう限界リミット(と、自分で決めていた)。しかし仕事は真っ最中で全く終わっていない。さらに「そろそろモコピッチが動く頃なのでは」とみんなが平然とした顔をしながら思っている…と思うと固まってしまい、挨拶もやめてこのまま終業まで突っ走ろうとも思ったけど、最後の義務仕事だと思って席を立った。(もうやけくそ。ズタズタになる覚悟だ。)
冷蔵庫の扉を開けると、お菓子が何だか温まっていた。
(?)
オフィス内の冷房の空気が一切遮断された上に、窓から差す日光で暖められた冷蔵庫の熱が内部に閉じ込められ、保温庫の役割を果たしていたのだろう…。
大丈夫か? 腐敗の心配をしながらも、配った。(最後までうまくいかない。)
数個余り、持ち帰ったものを食べてみたが、ぬるかったというのもあるけど、味もあまりおいしくなかった。
迷惑なことをしたと思っている;。

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翌日に印刷へ出すため、データが完成するまで制作部5人全員で残業し、22時頃に終了。他部署の人達はとっくに帰っている。終礼でようやくリーダーからモコピッチの退職について触れ、解散。
帰る支度をするなかで、制作部用として別に用意していたお菓子(もなか)を渡しながら、挨拶をした。
「お世話になりました。有り難うございました。(そして、後任も決まらないままで、皆さんに負担が掛かることになり本当に申し訳ございません。)」

予想はしていたけど、送別会はなかった。でも内心、その方を望んでいた。「開いてほしくない」というのもとても傲慢でひどいと思うけど、わたしにとっては短期間で辞める大きな理由でもあった。

…また後日書きます。

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