2011年5月3日

『天国と地獄―アラン・カルデックの「霊との対話」』アラン・カルデック(著), 浅岡 夢二(訳)









昔買って読まずにいたのでね…。

まず、書名「天国と地獄」についてだけれど、あの世の風景の描写というより、心理的な表現として描かれてあるのかなと感じました。
そして「霊とか死後の世界は存在するの?」という疑問がモコピッチにはあったのだけど、
読み進めていくと、それを信じる・信じないは置いといてもいいんじゃないか、と次第に思い始めました。
たとえ読者が無神論者だとしても、自分の人生について反省したり、これからどう生きるかを考えさせてくれる素材を提供してくれている本なのではと思いました。(そして訳者も、あとがきにそのような意味のことを書いていると思います。)

この本の7割くらいが交霊儀式の記録、実例紹介を占めています。
交霊とは、著者が霊と親和性のある「霊媒」と呼ばれる同志の体に霊を呼び込みます。(その時霊媒となった人の意識は、催眠状態のようになっているのでしょう。)
そして今の心境や現世へのメッセージ、生きていた頃の話などを、霊媒を使って筆記させたり、または話させたりします。

霊界についてわたしの拙い解釈だと…

・神・霊・魂は物質ではない。
・人間は肉体と魂で構成されていて、死後に分離する。(肉体は消滅し、魂は消滅せず霊界に行く)
・現世で生まれ変わってもう一度人間として生きたり、霊界でしばらく生活したり…を何度も繰り返す(転成輪廻)。
・善い行い、善い心でいることでレベルアップをしていき、最終的に天使になることが目的。
・…このような魂のシステムおよび宇宙・地球世界の全てを全能の「神」が作った。

なので、今の人間の形をした80数年の人生とは、この壮大な構造の一時期に当たるのだ、と…。

霊の存在については、読後でもどうなのかな〜?という思いなのですが、
霊達が表現している世界の描写が、人間の心の状態に置き換えて見えてきて、
例えば
・悪い事をすればその罪悪感が一生ついてまわるし、(悔い改めなければ、それは死後も変わらず恐怖に襲われるという)
・不平を言わず人のために生きられる人は幸福であり、(そういう人は死後、光と愛に満ちた世界へ速攻で到達するらしい)

生前も死後も同じなんだという仕組み。
その点で魂のルールは全く公平なんだということ。
私利私欲に生き、ツケを後代に回しておさらばするような逃げは絶対にできないということ。

考え・信仰により人それぞれ真理は違うでしょうが、
少なくともこの世で生命ある人類は共通して、心の仕組みはみんな同じなのかな。

「おてんと様が見ている」という言葉があるけど。
…ちゃんとやんなきゃなー と思った;。

(出版社名に抵抗を持たれるかもしれませんが、内容はその宗教を勧めるものでは全く無いです)

2011年5月2日

アルバム『air』 / ephemera エファメラ


ノルウェーの3人組バンド、エファメラ。
この『air』(2003年)というアルバムは数年前から持っていて、
英語の勉強も兼ねてじっくり聴いてみることにしました。
上の動画は気に入った曲を選んでみましたが、このアルバムには入っていません。
短めのだいたい3分くらいのが12曲+日本向けにスピッツ『ロビンソン』のカバーが1曲。

歌声が…ささやくようにしっとりとつぶやくような感じ…?
3人とも楽器もボーカルもやるようで、彼女らのか弱さのあるハモリ方がイイと思います。
恋愛や生きていく中での女性の気持ちや思考の揺れ動き、性格が、曲それぞれに特徴的な詩で描かれてあるように読めました。
といっても英語はおろか女心にも疎いモコピッチのオツム内ですけどね。

その中でシングルにもなっている1曲目
“GIRLS KEEP SECRETS IN THE STRANGEST WAYS”
「女の子は不思議なやり方で秘密を守る」

この歌詞の内容はよくわからないままです。
…女性にはそれがなんとなく理解できるのでしょうか?
わからなくて当然、それが男にわかったら「不思議」の意味がないのかな?
「女って、そういうものよ」と軽快なメロディに乗せてガール万歳!というメッセージなのかなと解釈しています。

ネットで見たところ最近の活動が書かれてないので、今何しているのか気になります。