2014年2月2日

要素・バランス


一週間後が投票日の都知事選(僕は都民では無いけど)、
「主要でない」候補者について調べてみた。
出馬会見や政見放送は動画で見たが、少し驚いたのは、それら候補者に関する情報がネット上に極めて少なく、また語られていないことだった(家入氏除く)。名前と肩書き以外の情報が無い人、ホームページが無い候補者もたくさんいる。

彼らに対する有権者の関心の無さ、というよりは、
東京都のトップになる者としての実力の無さを見抜いている、と言えると思う。

有名でもなくそれまでメディアに出る必要も無く、働いてきたどっかの元会社員、経営者などが思い立ち、300万円と引き換えに自分の言いたい事を記者の前で主張している。

なぜ立候補する気になったか、説明を聞いたり、また自分で推測したりすると、人間っぽい要素が選挙というシステムを通して際立ってくるようで、「のど自慢」のように「変な人」と一笑に付すことは何だかできない気持ちになってくる。

正義感
感情の勢い
意のままに物事を動かしたい
注目されたい

それらの気持ちと合わせて、もし本当に当選したいのであれば、
人々を信用させるだけの説得力、技術、実績を持っているかどうか。

彼らはバランスを欠いている事に気づいていないのだろう。

…対して、僕は、大丈夫だろうか。
むしろそういう自分に似た面を直視したくないから、無謀な彼らを知ろうとしてきてなかったのではないか、とさえ思えてくる。

…というのも、
一昨年の5月の頃、広告制作会社を辞めようと辞意を伝え、
その後、社長室に呼ばれた時に言われた、
「君は自分で自分の事がわかっていない。」
この言葉がずっと気になっているからだ。

…今もそうなのだろうかと。

…しかし一方で、
そういうバランスを欠いた面を「主要候補」にも共通して見出すことができたように思う。
つまり、みんなそうなのかもしれない。
バランスの欠け具合の程度。
社会的に、周囲でも、自分でも、許容される範囲で。

そう思えれば、少し気楽に振る舞えそうな気もする。