前回の続きでいえば結局、退職手続きの流れを知らなかった僕が、先の段階が見えずに翻弄されただけなのだ。
退職届を出した日《第6段階》での出来事を少し。
…
朝。上司と僕以外は出勤していない。
着席している上司へ左側から近づいて中腰になり、辞意を伝えた。
上司「わかりました、…では辞表を提出して下さい。」
モコ「…すみません。」
その時僕がふと至近距離で目を合わせた時の、上司が見せた悲しげな目の表情。
意外だった。
喜怒哀楽の態度、言葉を天真爛漫に出す人だった。
僕がふだん、あまり人の目を見ないため、そのような「目」からこぼれるメッセージを受ける経験に乏しかった、というのもあるだろう。
上司は「役割」としてふるまっており、「使えない奴」の僕が辞めようがどうでもいいと内心思っている、と僕は思っていた。
3ヶ月程度で去る人に対して。
実際の心境は聞いてみないとわからない。
小さいながらも会社の戦力が失われることの残念さ(仕事のしわ寄せ)や、管理者としての自分に対して残念に感じたのかもしれない。
…
辞める会社やその中の社員に対して、どうでもいいと思っていたのは、僕の方だったのではないだろうか?
徐々にそういう思いが支配してきたからこそ、辞める決意をしたのではないのか。
僕は本当に「皆に申し訳ない」と、思っていたのか?
不信の念が根底にあるからこそ、安易にその関係を切断できるのではないのか?
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